第2回アイデアコンテストの表彰式

三井不動産東大ラボは、「データを活用した日本橋の経年優化」をテーマに、第2回アイデアコンテストを開催しました。本アイデアコンテストでは、データを活用して日本橋の街づくりに貢献できるアプリケーション、WEBサービス、ソリューション、その他アイデアを募集しました。

(表彰式の様子、左より、日本橋一の部デザイン協議会事務局 中塚麻子様(審査員)、清水建設株式会社池田花帆様(表彰者)、株式会社ナビタイムジャパン伊藤遥様(表彰者)、東京大学大学院情報学環 越塚登教授(審査員)、三井不動産 日本橋街づくり推進部 七尾克久部長(審査員))

沢山のご応募の中から、以下2案を優秀賞として表彰させていただきました。

 

優秀賞 ダイバーシティ・インクルージョンサービス向上のためのデジタル観光マップの活用 清水建設株式会社様


【概要】
インクルーシブなサービスとは、障がいを持つ方に限らず、健常者を含めた全ての方の助けになるサービスです。日本橋は豊富な観光資源があり、来街者が多く、ユニバーサルデザインなどのインクルーシブなサービスにも取り組んでいる街です。しかし来街者が不便を感じた際に様々な理由で伝えられず、施設側が改善点に気づき難い時があります。私たちはインクルーシブなまちづくりには、広く来街者のニーズを知る仕組みが必要だと考えます。
本提案は、広く多くの方が利用するデジタル観光マップアプリの作成とその利用データ活用により、来街者のニーズを知ることです。
デジタル観光マップは、日本橋の魅力を伝える施設情報やイベント情報の紹介に加え、道案内機能、困ったときのサポーター呼び出し機能(お困り呼び出し)などを持つマップアプリです。バリアフリーやシステムの専門分野の団体を含むアプリの管理者はアプリ利用者の位置情報、お困り呼び出しの発信位置などの行動データを蓄積し、そのデータから混雑度や来街者のニーズを分析、サービス改善を提案し、インクルーシブなまちづくりにつなげます。

 

優秀賞 舟遊び×スイーツ×サブカルチャー
~舟から見つける日本橋の魅力~
株式会社ナビタイムジャパン様


【概要】
本企画は、舟運および日本橋来訪の「きっかけ」造成と、回遊および消費活動促進イベントの造成を軸に、アニメや漫画など人気のサブカルチャーとコラボし、作品のファンを日本橋エリアに誘客する施策を実施します。まず、既存の舟運コースにコラボ作品のモデル地を巡るツアーという付加価値をつけます。加えて、ノベルティ付きの乗船券を販売し、収益性を高めます。さらに、「スイーツ」と「サブカルチャー」の両方を活用し、日本橋エリアの回遊・消費活動を促進させるため、お買い物ラリーなどの施策を併せて実施します。利便性向上のため、イベント情報を一覧できる特設サイトを準備します。また、当社が保有する既存アプリの特設画面にて、情報収集・予約・計画・当日の移動をトータルサポートできるようにします。
実施後は、アンケート、Webあるいはアプリなどを通して得られたデータを分析することで、舟運や日本橋エリアの商業活動をより良くする施策検討に活用し、実験と振り返りの良いサイクルを回すことで、日本橋エリアの経年優化に貢献できると考えています。

三井不動産東大ラボは、今後も同様のテーマをもとに、アイデアコンテスト・ハッカソンを含むコミュニティ活動を実施し、日本橋の街の経年優化に貢献してまいります。